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メンバー

A02班 池原

計画概要

医療用マイルドプラズマによる創傷治癒の確立とプラズマ-組織細胞交互作用の解明

内容

 本研究の目的は、申請者らが開発を進めてきた医療用プラズマ発生装置について、「低侵襲性」や「血液凝固やその後の創傷治癒効果」の根拠となる分子メカニズムを明らかにすることである。このため病理学的研究により 1) 止血に始まる創傷治癒のプロセスと、プラズマ工学的研究により2)プラズマと生体分子の作用する局面を解析して、プラズマによる血液凝固のメカニズムを解明する。一連の研究によって導き出される原理は、3) タンパク質の機能改変や剤型加工など、新しいバイオテクノロジーとしての展開可能性を検討する。

  病理組織像を基軸に多層性オミックス解析を行うことで、プラズマ照射で観察される生物学的効果をパラメトリカルに捉え、システムバイオロジー的視点で、プラズマによる血液凝固(止血)とこれに続く創傷治癒の理解を達成する。一方、プラズマ工学的アプローチによる計測評価を通じて、プラズマ粒子と生体分子との会合が原因となって生じる血液凝固を、分子レベルのダイナミクスとして解明する。さらには、明らかとなる学理に基づき、タンパク質の機能改変や剤型加工にプラズマ技術を利用するべく可能性を検討する。

 本研究は医学(病理学)とプラズマ理工学との融合で実現される病理工学研究であるため、成果の相互共有を期待できる。具体的には、プラズマの作用による血液凝固を分子レベルで解明することで、学理に基づいたリスクとベネフィットの理解を達成できる。このことによって、医療におけるプラズマ止血デバイスの利用が可能となり、生物製剤の剤型加工などへの展開が実現されると予想している。

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